福島 余命1カ月の被災犬 とんがりあたまのごん太

 '11年4月、福島県浪江町で保護された被災犬。それが「とんがりあたまのごん太」でした。最初はどこの誰の犬かもわからないまま、動物保護に奔走していたボランティアの女性が引き取ります。ところが、引き取ってみて、ごん太の体は悪性リンパ腫に侵されていることがわかったのです。
 ボランティアの女性は「最後にひと目だけでも飼い主さんに会わせたい」との思いから、週刊『女性自身』のシリーズ人間のインタビューを受けます。そしてその記事を読んだ読者の人たちが、記事をあちらこちらの避難所に張り出し、やがて奇蹟が起こるのですが……。

 

 本を作ったのは私の長年の担当者です。犬好きな人は私が紹介するまでもありませんが、犬好きではない人もぜひ読んでみてください。動物と人間の持つ言語化できない深いつながりに、心が強く揺さぶられると思います。特に、最終章のごん太の飼い主のおじいさんの手紙は愛情に満ち溢れていて、ただただ胸を衝かれます。

 お孫さんの里奈ちゃんは12年4月、福島の特別支援学校に入学しました。本書を通して、子どもたちが、生命について、自分を大事にすることについて、他人を想うことについて考えるきっかけになるといいなあと考えます(光文社 1,260円)

子どもも若者も犬も、みんな毎日幸せに眠れますように
子どもも若者も犬も、みんな毎日幸せに眠れますように
楽しい経験と記憶をたくさん積もう!
楽しい経験と記憶をたくさん積もう!