2012年

2月

23日

コーヒーをたくさん飲む 女性はうつになりにくい  可能性がある

 これは医学的なエビデンスが得られた情報ではないが、コーヒーをたくさん飲む女性は飲まない女性よりもうつ状態になりにくい傾向があることが調査研究でわかった。

 アメリカ・ハーバード大学の公衆衛生学の研究者たちは、5万700人の女性(平均年齢63歳)を過去10年間にわたって追跡調査した結果を発表した。これらの女性は調査を開始した10年前にはうつ状態にはなかった人たちだ。

 ファリバ・ミルツァエイ研究者は語る。

「女性がうつ状態になるリスクは、カフェインのあるコーヒーをたくさん飲むことで下がる可能性が高い。1日4カップのコーヒーを毎日飲む女性は、ほとんどコーヒーを飲まないか、全く飲まない女性よりもうつになるリスクが20%低いことがわかった」

 ただし、カフェインが少ないコーヒーやカフェイン抜きのコーヒーでは同様の効果は得られないこともわかった。

 

出典: Archives of Internal Medicine(supported by the National Institutes of Health)

 

2012年

2月

19日

子どもは早ければ9歳で 自殺を試みる

10代で自殺しようとする人たちは、意外なほど幼いころから自殺しようと試みていることがわかった。

アメリカ・ワシントン大学の研究者のジェームズ・マッツア氏が自殺を試みた18歳・19歳の若者883人を調査したところ、そのうちの40%近くは高校生になる前には自殺未遂をすでに図っていたことがわかった。

「早い子で9歳のときに自殺未遂をしていた。9歳というと小学3年生か4年生だ。また、実に多くの若者が、小学6年生、つまり12歳で自殺未遂を図っていた。小学6年生を起点に自殺をしようとする傾向は一気に増え、中学2年生から3年生でピークを迎えている」

 マッツアしは保護者と子どもは自殺についてしっかりと向き合って話すべきだと指摘している。また、保護者は日頃から、子どもの情緒、とくにうつ傾向についてチェックすべきだと強調する。

 

出典:the Journal of Adolescent Health(supported by the National Institutes of Health)

2012年

2月

17日

副鼻腔炎の患者に抗生物質を投与しても、ほとんど 効果がない

副鼻腔炎の患者に抗生物質を投与しても、ほとんど効果がないとする研究結果が、15日の米国・医師会雑誌に発表された。論文を発表した研究者らは、抗生物質の過剰使用がもたらす危険性について警鐘を鳴らしている。

 論文を発表したアメリカ・ワシントン大学の研究チームによると、鼻腔が炎症を起こす副鼻腔炎の治療では抗生物質を処方する方法が一般的だが、効果が十分に証明されていなかった。米国では、成人に処方される抗生物質の5分の1が副鼻腔炎の患者向けで、患者の多くもこうした治療を期待するようになっているという。

 研究チームは、急性単純性副鼻腔炎の成人患者166人を対象に、一般的に使用されている抗生物質、アモキシシリンを与えるグループとプラシーボを与えるグループに分け、効果を比較した。なお、患者は鼻水などの症状が728日間続いており、症状の重さは中度、重度、極めて重度の3タイプに分かれた。
 実験の結果、アモキシシリングループで回復が早まったり症状が軽減されたりといったことは確認できず、プラシーボグループとの間で症状に顕著な違いは見られなかった。
「これらの結果は、基本的な副鼻腔炎では抗生物質が必ずしも必要ではないことを示している。大半の患者は自力で回復する」と、研究者は述べた。
 論文は、抗生物質の使用は「症状が重度か極めて重度の患者」に限定すべきだと指摘。また、今回実験で使用したアモキシシリンなどの抗生物質を処方する代わりに、痛み、せき、うっ血などの症状の処置を行いつつ追加治療が必要かを注意深く見極めるという方法を提唱している。

©AFP Journal of the American Medical Association

 

 

2012年

2月

12日

焼き魚かゆでた魚を   食べ続ける人は作業記憶がよい

 正しい調理法で魚を食べ続けると、作業記憶が低下するのを防ぐことがわかった。

 アメリカ・ピッツバーグ大学は、魚を食べると記憶や学習など脳の認知面に対してどういったプラスの効果があるか、15年間にわたって行った追跡調査の結果を発表した。

 ピッツバーグ大学メディカルセンター・マーシー病院のレジデントサであり研究者のイラス・ラージ博士は

「ワーキングメモリー(作業記憶)のテストを行ったとき、週に1回、焼き魚かゆでた魚を食べ続けた人は、食べていない人よりも成績がよかった。しかしながら、油で揚げた魚を食べ続けた人の場合は、こういった差は出ないことがわかった」

と語る。同博士は正しい調理法で魚を食べ続けることで脳の構造を維持し、アルツハイマー病になるリスク要因を下げると提案している。

 

出典: the Radiological Society of North America meeting and supported by the National Institutes of Health.

 

 

人生を楽しみましょう@鈴鹿サーキット
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